「親育白書」ができました 

社会には、子育てで悩んでいる方が多くいらっしゃいますが、中には、児童虐待のような問題も多くあります。そこには近年の社会環境の変化に伴い、核家族化や地域での孤立、相談相手や場所がない、親自身の心の課題が解決していない等々の原因があると思われます。

また、「子どものため」と見せかけて、実は「私のため」であることがとても多いのが現状です。

「子どもの頃に認められてこなかった」
「自分が勉強ができなかったから、子どもはできるようにさせないといけない」
「思うような人生を歩んでくることができなかったので、子どもに代わりに実現してほしい」
「私の価値観に子どもを従わせる」

親に振り回されて、親の顔色を伺いすぎて、子ども自身の想いを押し殺し、自分の人生を歩むことができず、子どもの心に傷がつき、自信を失っている。ひどくなると体に反応が出ている事例も多々見てきました。「教育虐待」という言葉も最近よく耳にするようになりました。

今、子どもにも権利があることを大人が知り、その権利が守られるように
大人や地域住民や行政が働きかけることが強く求められています。

常に「親育」の必要性を感じながら、親育ネットワークの活動を進める内に、

「まずは親が変わらないとね」
「親育って大事だよね」

というお声をたくさん頂くようになりました。感覚的に「親育」の意義や必要性を感じてくださっている方が多いのですが、数値として見える形、すなわち、定量化されていないのが現実です。

私たちはこれまでに、「子ミュ力®️ゼミナール」と題して、子育てに関する講座の開催や、親子で学ぶ機会を作ったり、年3回発行している「おやいく通信」にて、情報を提供したりして参りました。

しかし、より広く「親育」の意義や必要性を社会認知させていくためには、それらを定量化して、発信していくことが必要であると考え、2019年6月に「親育研究会」を発足し、子育てに関する課題、親子の心の課題、社会課題等々を話し合いながら、より多くの声を集めるためのアンケートを作成しました。

子育てをしている方、子育てを終えた方を中心に、子どものいない方も含めて400人程度の方にアンケートにご参加いただきました。

親育の必要性だけではなく、自身の子ども時代を振り返る項目、社会への要望、子育ての理想と現実や子育て環境について感じていること、コロナが子育て環境に変化を与えたか、など、多数の切り口から調査しました。

アンケートの回答をいただく中で、

「自分の子育ての振り返りになった」
「子育て真っ最中の人にはぜひ答えてもらいたい」
「とてもいい内容なので、他の人にも広めたい」
「他の人がどのような回答をしたのか知りたい」

と予想外の嬉しいお言葉を頂きました。

親育の重要性を発信するために、このアンケート結果を「親育白書」としてまとめたい。そして出来上がった「親育白書」の内容を広く知ってほしい。

白書作成にあたり、今回クラウドファンディングにチャレンジし、想いに共感して頂いた皆様から予定金額を上回るご支援を賜りました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。

<ご支援を頂いた皆様(敬称略)ありがとうございます>
株式会社六興施設

和田善行 makiyose 寺田裕美 石井義高 久野由詠 山田宴誠 瀧下元貴
ふぁみりぃぐっど合同会社 岩渕優子 Earthむらの やまもと 竹本有一
岩附尚幸 眞柄文子(株)ideai

マーくん フィンランド式国語教室「てら小屋遊学舎」 小宮茂樹 赤堀
大橋道彦 Yuki Murasato さとう田中恵美子 太田秀樹 竹生美雪 宮城島崇之 
田邊晴子 津田亜佐子

寅ちゃんとーちゃん 西村パートナーズ法律事務所 月岡美香 家庭水保全協会会員おおしま事務所 
山田将人 Hiromi Mitsuishi 関原康成 加藤幸江 竹内祐子 佐野ゆうこ 水谷万梨子 
古谷麻樹 落合佑哉 JP野末 後藤元彰 くりはらゆうこ 敬子 至恩 真也 キミノセカイKidsPhoto 蒲池卓巳 

他25名の皆様


「親育白書」をきっかけに子育てに不安を抱える人、悩んでいる人を一人でも多く救うシステムが作られ、親育の重要性が社会に認知されることを切に願います。

親育白書2021

▼内容
第1章 今の自分について 
第2章 過去の自分について 
第3章 世の中に望むこと 
第4章 親として
第5章 生きる意味について


▼白書を読んでいただきたい人
・子育てに携わっている親や祖父母
・子育てに携わる仕事をしている方 
 保育士・支援センター職員・教諭・塾講師など
・教育機関 教諭・大学等で教育の研究をされている方
・行政職員の方

▼活動協力金(次に行うアンケート調査等の活動に充てさせて頂きます)
500円/冊(税込・送料込)
※お支払いはお振込みでお願いいたします。口座番号はお申し込み時の返信メールに記載してございます。なお、振込手数料はご負担くださいませ。

▼お申し込みは、こちらから